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ミュージアム・クルーズで、人気作品「スイミング・プール」の周囲に集まる小学生=2024年9月20日午前11時12分、金沢市広坂1丁目、椎木慎太郎撮影

 水槽の中の複数のトマト。同じトマトのはずなのに、浮かぶものもあれば沈むものもある。「中に空気でも入れたん?」「水に塩を混ぜているのかも」「気分がいいと浮くのかな」。小学生たちは次々と意見を出す。

 9月20日、金沢市立米丸小学校の4年生161人が金沢21世紀美術館を訪れた。同館主催のイベント「ミュージアム・クルーズ」は毎年、市立小学校の4年生全員を無料で招待し、「クルー」と呼ばれるボランティアスタッフが館内を案内する。クルーは、20~80代の69人が務める。

 水槽は「浮くもの/沈むもの」という作品。クルー歴4年の大石睦子さん(68)は、小学生の考えに耳を傾ける一方、解説はしない。「野菜は毎日かえているんだよ」とヒントを出し、考えを促す。「不思議だ、と思って自分の頭で考えてくれたらうれしい」と話す。

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